- 2012年4月にスタートした寄附講座は4年が経過しようとしています。2つの部屋をいただき、全く何もないところからスタートしたとは到底思えない機材の充実ぶりに驚くばかりです。今では部屋が3つになり、ごきげんプロジェクトからは行動解析室をお借りし、十分とは言えないにしても(慶應はどこもとても狭い)有り難いスペースを頂き、感謝しています。
さて、リサーチです。4年前に蒔いた種が花を咲かせてきました。それを刈り取って、いざ活けてみたものの作品としてまだまだ認知されません。家元なら、どんな花でもさすがの作品に仕上げるでしょうが、このチームではそこまで洗練されていません。それでも学生、ポスドクが必死に汗を流して、良い作品を作ってくれました。これから再度挑戦です。
このラボにとっては、技術が花です。この技術を使って何を解くかは頭では分かっているつもりでも、勉強を進めてみると、もっと重要な疑問が横たわっていることに気付かされたりします。技術をとことん活かして何を解くかが非常に重要です。
もうひとつ花があります。それは人材です。東京という場所、慶應というネーミングの呼び込み能力は凄まじいものがありますし、それを受け止める高田さん以下の教育力も相当です。人材が花を咲かせた瞬間に、「君、こんなことが出来たの?」と驚かせてくれます。こんな幸せなことはありません。
花が咲く環境を武器にして、このチームが科学史に記録を残せるように、日々努力していきます。
あいさつの最後に研究室運営のモットーを3つ。
1. Beauty is truth.
2. 研究は楽しくなければならない。楽しくない研究はするな。
3. 共同研究者から学ぶ。
2016.1.4
おまけ 2015年の10大ニュース
1. ratiometric fiberphotometryの結果が驚きにあふれる。
2. Matlab使いの西田さんがCa計測の枠組みを確立。ありがとう。
3. 夏堀さんの人間再生能力に世話になった者多し。
4. タッキー論文の陣痛が年を越す。
5. Che濱口が研究に目覚める
6. Xu, Mingさん(徐明)が大連医科大学で講師に就任。おめでとう。
7. 5名の個性的な自主学習の学生さんが参加
8. 専門学校生を2名受け入れ。
9. 近藤、大高コンビは粘り強い。
10. 大工ヨゼフならぬ大工ばりのYoucefによる作品
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