2012年

  • (2012/12/26)
    光電流で活性化された線条体medium spiny neuronを同定する遺伝子Npas4を同定し、PLoS Oneに掲載されました。竹林浩秀先生と佐野裕美先生との共同研究です。竹林先生は30才の私に分子生物学のイロハのイを教えてくれた義兄です。彼とAsimが樹立した神経活動マーカーレパートリーからNpas4を単離しました。佐野裕美先生と共同でmedium spiny neuronを光刺激していましたが、c-fosが全く誘導されず困っていました。竹林プローブを全て試したところ、Npas4が大当たりしました。一気に、論文作成にいたりました (論文)。

    (2012/11/28)
    松井広さんとの仕事がPNASに掲載されました。KENGE-tetの威力を存分に発揮した論文です。neuron-glia interactionにoptogeneticsを使おうと共に歩み寄ったのが2006年。あまたの失敗作を乗り越えてようやく形にすることが出来ました。はじめてバーグマングリアでphotocurrentが観察されたとき、松井さんが池中研に乗り込んで報告に来たのを昨日のように思い出します。passionの語源もこの共同研究から学びました。Mlc1-tTA::tetO-ChR2(C128S)EYFP knockinでは、小脳バーグマングリアの100%でChR2の誘導が得られます。大脳皮質アストロサイトや海馬アストロサイトは粗に誘導がかかります。各部位によってアストロサイトの光応答が異なりそうです。詳しくは松井、佐々木両氏に尋ねて下さい (論文生理研リンク)。

    (2012/10/4)
    KENGE-tetがopenoptogeneticsのfeatured articleに選ばれました

    (2012/10/3)
    KENGE-tetをアストロサイトに使用した最初の報告がJ Physiologyに掲載されました。村山医療センターの岡田先生、東大薬作の池谷先生の仕事で使ってもらいました (論文共同通信へのリンク)。


    (2012/9/19)
    FASTシステムを用いた初めての研究成果がScienceに掲載されました。スイスBasel大学のPeter Scheiffeleとの共同研究です。FASTシステムをneuroligin 3遺伝子に適用しました。さすがPeterです。ただ者じゃない。Mlc1遺伝子のFASTシステム応用によって明らかになった知見を早く論文にしたいところです (論文)。

    (2012/7/25)
    Optogeneticsの中心分子、チャネルロドプシンを高い発現量でかつ細胞種特異的に発現させる技術、KENGE-tetCell Reportsに掲載されました (写真)。また、KENGE-tetの紹介記事が7月30日の日経産業新聞及び8月3日の科学新聞に掲載されました。

    (2012/7/25)
    KENGE-tetのレパートリーを増やすためのマウス、PLP-tTAを樹立しました (論文)。
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