あいさつと研究内容(2022.1.4)

2012年4月に精神科の寄附講座として産声をあげた研究室は、2021年10月1日から医学部の基礎研究教室となりました。2021年暮れにマウス以外の引っ越しを終え、1月6日にマウスラックを引っ越せばすべての引っ越しが終了します。私の友人達が、時期をずらして胡蝶蘭を送って下さる関係で、居室は常に艶やかです。スペースも増えました。大学からも友人達からも期待されていることをヒシヒシと感じます。

「脳科学に興味のある学生、若手医師の皆様へ」に教授就任後すぐに考えを書きましたので、2022年初頭の挨拶は軽く行きます。今年、特に取り組みたいのは、若手の教育です。私は残り15年のキャリアがありますが、その後は慶應を去らなければなりません。この間にどれだけ自走できる若手研究者を育てられるのか。もともと素材が良い学生が来るので、これを自ら考え自ら実行する研究者に育てないといけません。ラボに来ている学生は育てられている自覚はないと思いますし、目の前のことを楽しんでもらえば良いと思いますが、私のラボで学んだことを活かして、ユニークな人材として巣立っていって欲しいと思います。

ラボの3つのモットー(Beauty is truth、研究を楽しむ、共同研究者から学ぶ)を書道家 鹿野櫻耀に書いてもらい、これをラボの3カ所に飾りました。

これらは、
美即是真
享受研究
半学半教

と12文字に変わり、いつもラボメンバーを見つめています。これらをラボメンバーは日々意識して欲しいと思います。

2022年は阿部さんの仕事で勝負する年になると思います。しかも勝負する場は新規参戦の場です。厳しいコメントから学んで成長します。


2021年の10大ニュース

1. 田中謙二が医学部教授に就任
2. リサーチパーク2N1-3にラボごと引越
3. 山崎先生との10年越しの仕事をNat Communicationsに掲載
4. Manal論文がBrain Communicationsにアクセプト
5. Vascular optogenetics論文を発表(阿部さん、ご苦労様)
6. 吉田君の遺作をNeuropsychopharmacologyに掲載
7. Lisako, Seshin, 大川がよく頑張った
8. GRABセンサーの計測系を高田さんが立ち上げた
9. 加藤さんの研究密度が高まった
10. 体育会アメリカンフットボール部がTOP10に返り咲き


過去のあいさつ