in vivo 電気生理

  • マウスfMRIによって活動が変化する脳部位は判明します。ただし脳血流変化を反映するfMRI信号の時間分解能は秒レベルであるため、複数の脳部位が活動変化する順序を正確に知ることはできません。

    そこで生きている動物の脳に記録電極を刺入して、細胞外電位や神経細胞の発火活動などミリ秒単位の計測を行います。記録電極用シリコンプローブにはNeuroNexus社のミシガンプローブを用います。長さ数ミリ、幅0.1ミリ、厚さ0.02ミリ程度の板状の基板の上に、多数の電極が配置してあります。計測用のアンプには、複数のミシガンプローブを同時に処理できるTDT社のマルチチャンネル神経生理学システムRZ2を導入します。

    マウスfMRIとin vivo電気生理とを組み合わせることで、脳の各部位におけるfMRI信号変化が、神経細胞のどのような発火活動に対応しているのか解明します。
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